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　施主さんと打合せをしてる中でこちらから「RC造です」と説明しますと「『RC』って何ですか？」と質問を多々受けます。
　基本的な単語なのでこちらも知っているものと思い前段なしで使いますが、これも建築専門用語なので一般の人が知らないのも当たりまえです。建築物には様々な様式があります。木造、S造、RC造などなど。住宅規模においてはこの３つの構造様式で作られると言って良いでしょう。

　■木造は字のごとく、木材で柱、梁を作る様式です。
　■S造とは、鉄骨で作られる様式のものです。
　　　鉄骨構造 =Steel structureの略です。
　■RC造とは、鉄筋コンクリートで作られる様式のものです。
　　鉄筋コンクリート構造=Rrinforced Concrete constructionの略です。
　　　
　RC造は沖縄では「流し込み工法」とも呼んでいます。私は東京で設計をしていましたが「流し込み」と言う表現でRC造を呼んだ事はなく、施工者にもこのような呼び方をする人はいませんでしたので、この呼び方は沖縄での表現なのでしょうか？
　それはさて置き、ではRC造とは具体的にどんな建物なのかと言いますと、おそらく読者の皆さんの家はRC造です。沖縄の住宅のほとんどはRC造です。
　数年前の統計では、沖縄県内で新築された住宅の約９９％がRC造だったそうです。ほぼ１００％です！すごいです。沖縄の住宅建築の最大の特徴ですね。この理由には様々な意見があり、一般的に他の構造様式より頑丈と思うと言う理由が主流のようです。
　しかし、他の構造様式が脆弱かと言うとそんな事は全くありません。それぞれの構造には長所もあれば短所もありますので、自分の家の計画に合った構造様式を選定することも重要でしょう。
　
　ちなみに、私の生育った家は木造です（内地ですが）。沖縄の友人家が数年前に家を建てました、木造です。良いですよ、木造の家も。

＜2004年5月執筆＞