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　「竣工」（しゅんこう）とは建築等工事の全工程が完了した状態を言います。ようは「建物の完成」です。竣工をもって施主さんへ家が引き渡されるのです。
　「竣工写真」と言えば、完成した建物の写真です。念願かなって手に入れた家です、写真を撮って良い記念にしましょう。
　「竣工図」と言えば、完成した建物の図面です。念願かなって手に入れた家です、図面も良い記念になります。、、、っと言う記念の為だけではありません。竣工図は非常に重要です！！　リフォーム相談や実際にリフォームの設計依頼を受けますが、今建っている家の図面をほとんどのケース、施主さんは持っていません。これはあまり芳しくありません。建物が古いからなど様々な理由があようですが、リフォームの際に既存建物の図面がある事は重要です。構造はどうなっているか？給排水はどうなっているか？電気系統はどうなっているか？など表に出ていない部分を把握した上でリフォーム計画や修繕計画を立てる事ができるからです。
　「この壁壊して良いのかな？」「大丈夫じゃないですか！？」なんて『だろう』『じゃないかな』的な曖昧な判断で工事をするよりも、しっかりとした判断を下せる状態で工事をした方だ断然良いに決まってます。その為にも「竣工図」は必要と言えます。
　人間だって年に１回は定期健康診断で体を検査します。具合が悪ければ治療などします。家だって建てたら永久にそのままの新品でいるなんて事はないのです。年に１回とは言いませんが、長持ちさせる為に修繕などしたいものです。大なり小なり直しが生じた際に、必ずや「竣工図」は役に立ちます。
　最近手に入れた家の「竣工図」お持ちですか？無いと問答無用でダメ、ではないのですが、あった方がより良いですよ。

＜2004年4月執筆＞