Q15)上棟式って何ですか?
A15)
「上棟式ってなんですか?」との素朴な質問がありましたので、建築行為に関わるいくつ
かの儀式についてお話したいと思います。
建築行為には伝統的に様々な儀式があります。地鎮式・起工式・安全祈願祭・定礎式・
立柱式・上棟式・竣工式・落成式などです。宗教により呼び方は変わりますがおおよそ次 のような意味合いが込められています
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地鎮式 |
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敷地の守護神をまつる式 |
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起工式 |
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地鎮式に続いて行われる式 |
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安全祈願祭 |
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工事の安全を祈願する式 |
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定礎式 |
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土台を据える時に行う式 |
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立柱式 |
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最初の柱を立てる時に行う式 |
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上棟式 |
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棟上げの時の行う式で、家の守護神や工匠の神をおまつりして、新しい住まいに災厄が起こらないように祈念する式。(棟とは簡単に言うと屋根の一番高いところ) |
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竣工式 |
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工事の完成を祝い式 |
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落成式 |
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ほぼ上記の式と同じ
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建築行為では今でも昔ながらの風習を重んじます。暦の六曜で日取りの良い日を選んだり、さらに加えて九星も選んだりなどです。例えば九星の「三隣亡」は避けたりします。しかし、現在では事細かくこのような事を気にしたりしなくなって来てまして、上記の儀式などもそうで形だけで済ませたり、中にはしない時もあります。
では、住宅を建てる時には上記の儀式の何をしたら良いのかと言いますと、地鎮式・上棟式以外はほとんど行われません。竣工式などは形式ばらずに、親戚や親しい人などにお披露目する形で招いたりするのが、これに当たると思います。これら儀式は施主の方の主催なので、これから家を建てられる方が決められて良いと思いますが、建築行為に携わる者としましては地鎮式・上棟式は是非行って頂きたい儀式と言えます。忘れられつつある伝統を長く継承して行きたいものです。
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